一朴洞日記

多岐祐介の老残妄言

2021-09-04から1日間の記事一覧

暢気時代

広津和郎(1891~1968) 谷崎精二先生を囲むお祝いの宴。受付には、英文科の大学院生らが、お客様ご案内係や名簿係として駆り出されていた。会が始まって、ようやく受付が手すきになったころ、老人が一人、入口に到着した。 「あっ、広津さんだ」 大学院生は…