一朴洞日記

多岐祐介の老残妄言

2021-09-24から1日間の記事一覧

親子その後

菊池寛(1888-1948) 『父帰る』は明治四十年頃の設定。道楽三昧とにわか事業の失敗から、妻と三人の子を置去りに、情婦と逐電した父が、尾羽打ち枯らした姿で二十年ぶりにひょっこり帰宅する噺だ。 かつて父なき一家は極貧に喘ぎ、一家心中未遂にまで追込ま…