『木下順二作品集 Ⅵ』(未来社、1962) 作家は生涯かけて処女作へ向って完成してゆく、という云われかたをすることがある。木下順二の場合、まさに至当だ。 昭和十四年(1939)十一月三十日、午後二時、木下順二は処女作『風浪』の第一稿を書き了えた。翌日…
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