一朴洞日記

多岐祐介の老残妄言

残念

 流れから申せば、パソコン下手くそ噺をもう一つ二つすべきところなれど、そんなこと云ってられぬ重要案件がある。女子3×3バスケの関ケ原的一日が、明日三十日だ。

 3×3バスケのルールについては、面倒だから説明省く。チーム四人で試合時間十分。目まぐるしくメンバーチェンジするから、ガードだフォワードだなどと云ってられない。オールラウンダーだけが活躍できる、コンパクトで集中力を求められる競技だ。
 男子は開催枠権利とかで、東京オリンピック出場権が確保されている。だのに女子は、今オーストリアで、出場権を賭けて最終予選を闘っている。
 東京オリンピック開催の是非についても、面倒だから今は省く。

 参加二十チームを四組(プール)に分けて、まずは五チームでの総当り戦。各プールの上位2チームが決勝トーナメントに進む。最終三位以内が、オリンピックに出場だ。
 日本はプールBで、見事全勝。強敵と思われたウクライナとオーストラリアを退けた。緒戦の格上オーストラリア戦で波に乗れたのが、大きかった。
 abema-tvで観る限り、日本の小兵選手のスピードに、現地実況も沸いている。

 さて決勝トーナメント。まずプールDの二位と当るのだが、このプールDというのが、サッカーワールドカップなどでも云われる「死の組」で、開催国オーストリアを始めとして、イタリー、スペイン、スイスが情け無用の星のつぶし合いを繰り広げていて、はてどこが来るやら。どこが出てきても、とんでもなく強敵なのだ。
 その決勝トーナメントが、明日というわけである。abemaで実況観られる。

 これまでのところ、山本麻衣(トヨタ自動車アンテロープス)が大爆発。小兵のエースとして世界の耳目を集めている観がある。わがレッドウェーブからはシィこと篠崎澪がメンバー入りしている。運動量日本一の女子選手である。美形だし。ゴメン!
 はて何年前になろうか、関東学生選手権などで、母校を応援していたのに、松蔭大学に引掻き回された。その松蔭大の背番号五が篠崎キャプテンだった。憎たらしや篠崎であった。
 それがなんと、レッドウェーブに入団してきた。とたんに可愛い可愛いシィちゃんに変った。ミーハーなどというものは、しょうもないものである。

 燃え尽きることのないエンジンと、苦しい体勢からでも何とかねじ込んでしまうド根性のプレースタイル(若者はこれをアグレッシブと云うそうな)は、世界を驚かせることだろう。
 残念! 私は四十年ほど、早く生れ過ぎた。