一朴洞日記

多岐祐介の老残妄言

観たい

 木南記念陸上の混合4×400で、従来記録を二秒ほど縮める日本記録が出た。世界記録とはまだ七秒余り開きがあるけれども、好記録だ。
 リレーの男女混合種目というものが、好きである。作戦・配置によって、展開がダイナミックに動く。道中で大差に見えていても、じつは大差でなかったりもする。国際大会では、多くの耳目を集める、花形種目のひとつだ。

 男女混合種目は、現在ではまだエキジビション的興味で観られがちかもしれない。お楽しみ大喜利みたいなものだ。けれども、将来性ある面白い競技と思う。
 テニスやバドミントンの混合ダブルスではすでに、男子ゲーム・女子ゲームにない面白さが、発見されているではないか。国別対抗駅伝でも、面白みは実証済みだ。
 ただカーリングだけは、女子選手と男子選手の持味・特色に差があり過ぎて、混合チームの調和を感じづらい。もともとインサイトワークがあまりに前面に出るゲームゆえに、パワーや特性における大きな違いを、調和させることがむずかしいのだろう。

 柔道の混合団体戦は、面白く観ている。試合展開や相手チームの顔ぶれによっては、一本を取りにゆく場合だけでなく、引分けに持込むことを使命とする場面なども生じて、男のプライドや女の意地が、けなげにも露骨にも、顕れることがある。

 バスケやラグビー、ホッケーやサッカーのような、肉体格闘を避けられぬ競技にあっては、実現すべくもあるまいが、もっと多くの競技において、男女混合団体戦というものを、観たい。