ヨルダンで今、新世代アカツキが闘っている。
アジアカップのグループリーグ。緒戦、対インド133-46。第二戦、対ニュージーランド60-50。第三戦、対韓国67-62。すべり出し三連勝。最終ライヴァルはむろん、オーストラリアと中国だ。
インド戦は、現状から観て仕方ない。インドの健闘を称えよう。
ニュージーランド戦は、高さ対策の練習。途中手こずった。しかし今回のアカツキは、後半への集中力の持続が凄い。走り切った。スリーも当り続けた。突放しにかかってからは、危なげなかった。
韓国戦は予想どおりの熱戦。すべり出しは、思いのほか順当かと見えたものの、韓国のスリーが当りはじめ、対応が遅れるうちに一時は逆転される。が、ここでも後半の集中力持続の差が歴然。相手はアカツキのスタミナに驚嘆したに違いない結果だった。
今回アカツキの顔ぶれはというと、オリンピック3×3から、最年長の篠崎澪を除く三人、山本・ステファニー・西岡。5×5からは、これも若手の林・赤穂・宮崎・モニカら。それに次代を担う、若手たち。
早稲田からWリーグ入りした大器、中田珠美も入っている。レッドウェーブに欲しかった選手だが、サンフラワーズ入りした。帰国すれば要注意選手の一人だ。
整列写真を観ると、改めて山本は小さい。町田瑠唯の後継者か。3×3の予選~大会をとおして、彼女のディープスリーは世界に通用すると証明した。
3×3のレガシーといえば、なんといってもステファニーだ。3×3ならではの乱戦(というより乱闘)に揉まれ、臨機応変の強さにおいて急成長。ドサクサに紛れても、何とかしてしまう図々しさやしぶとさの面で、逞しくなった。
5×5メンバーでは、林のスリーも。宮崎の視野の明るさも健在。モニカも急進化中だけど、まぁレッドウェーブの選手だからね。ここではコメントを避ける。
走れる長身選手として定評の赤穂は、先天的にボールと仲良しだ。リバウドが落ちてくる所に、不思議と彼女がいる。
INSIDE AKATSUKI(チームの内側をリポートし続けているユーチューブ・チャンネル)を観ると、ほんとうにチームが若返った。明るい。モニカ、ステファニーのハーフ組を筆頭に、タレント性抜群のムードメイカー宮崎早織の存在も大きそうだ。
サンフラワーズには、こういう選手もいる。やはり、帰国後は要注意だ。
町田瑠唯と篠崎澪を、ヴェテラン呼ばわりするのは、少々心が痛む。が、たしかにアカツキは、若返った。