一朴洞日記

多岐祐介の老残妄言

楽だ

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 青銀色光線を何割だかカットしてくれる眼鏡だそうだ。
 機械には自分でも呆れるほど無知だから、ビックカメラのパソコン館へは、たまにしか行かない。それでも興味はわずかにあって、お上りさんよろしく、店内をたゞウロウロしてみる。消耗品や初心者用のスペア用品などを買うが、ある時ふと眼に止って、ついでに買ってみた。
 そのまま放置しておいたのだが、退職と自粛でこのところパソコンに向っている時間がことのほか長く、眼の奥が痛む日が多くなった。老化の必然と諦めていたが、思い出して、この眼鏡を掛けてみた。なんとなんと、だいぶ具合がよろしいようだ。

 床を離れたらまず、体重測定・検温・血圧測定して、データをノートする。グラフに移すのは週一回まとめてだ。
 パソコンを開けてメール・チェック。SNS(FB、twitterMixi)チェック。返信かコメントが必要であれば、入力する。YouTubeに移って、自分が喋っているko-h君のチャンネルに変りはないか、自分のブログに移ってこゝも変調はないか、確かめる。

 さて台所へ、となるところだが、今日はまず買出しだ。昨日、申し合わせたように、いっせいにヤマとなったものが続出した。
 ヤマは「使い切った、品切れ」という意味。「底を突く」だの「切れる」だのを忌み語として、逆転させた言葉。お茶を「上り」と称し、髭を「剃る」を「当る」と称し、擂鉢・擂粉木を「当り鉢」「当り棒」と称するに同じ。

 小分け冷凍飯があと一個となったので、就寝前に炊飯器のスイッチを入れておいた。ヒジキ豆と煮ものが同時にヤマ。かぼちゃは三日前にヤマだ。どうあっても今日は、炊事日とならざるをえない。
 日記を遡ったら、いっせい炊事日について前回書いたのは十月八日だった。計算の合う消費ペースだ。

 八百屋で人参、胡瓜、かぼちゃ。おかみさん元気。だいぶ前屈みにはなったけど。買物先で私より年長は、花長のご夫婦とこのおかみさんだけになった。あっ、あと喫茶店「アルバトロス」のママ。この間ファミマの前ですれ違ったから立話したら、九十歳になったって。信じられない。あやかりたい。現マスターである息子さんが頑張っておられて、先日お店の前を通ったら、内装を綺麗にするとかで、業者さんが入っていた。

 サミットでは、冷凍餃子(お徳用三十個入りが、ただ今増量中で三十六個入り)とツナ缶(ノンオイル・カロリーハーフ、四缶パック)。ツナ缶については、月日をかけていろいろ試してみた結果、これに決めてもう十年近くになる。ビッグエーにない商品だから、サミットでしか買えない。

 ビッグエーでは、塩鮭三切れパック(これを半切して冷凍、六回分に使う)、玉子十個パック、納豆三個パック、茹小豆二缶、油揚げ、竹輪、白滝、インスタント珈琲、一番搾り二缶、蜂蜜(お徳用ボトル)、本日の間食用は黒糖ロール六個袋。
 納豆・油揚げ・竹輪についてはいずれも、ずいぶんあれこれ試した。私の調理法・味覚にはこれと決ってからは、買物は迷いなく手早く済む。目当ての品がない場合は、代替品を買ったりはしない。

 マツキヨでは、葛根湯(顆粒三十六袋入り)、ゴキジェット、トイレ消臭剤(噴霧式ミント香)。鼠ホイホイの補充追加も懸案事項なのだが、もう少し作戦を考えてからにする。ヒ素系の毒餌作戦が、拙宅の奴らには効かないようなので、手を焼いている。ホイホイで四匹捕獲して成仏させたが、最後の一匹と思しきが、なかなかの難敵で、裏をかゝれてばかりいる。

 買物袋は一杯になった。帰宅して、さて今日は炊事日。だがその前にブログ。なにせ青銀色光線カット眼鏡があるから、ずいぶん楽だ。