
梅雨が過ぎれば、夏到来。年中行事だ。
玄関番のネズミモチが葉を密集させ、徒長枝を伸ばしてきている。樹形の内部を風通し好くさせておかねばならない。虫対策であり、病気対策でもある。
秋深まるころに、冬支度として手を入れる場合には、地上部の負担をできるだけ軽くしてやり、翌年の芽吹きを促すためにも、強めに剪定する。だがこの時期には、風通しが回復しさえすればよろしいのだから、徒長枝を摘み、あまりに込み入った葉を整理するていどでいい。
両手で扱う刈込み鋏でもあれば、ジャカジャカと樹形の外枠を刈ってしまって、ものの五分でおおかた片づいてしまいそうだ。しかし当方所持の道具といえば剪定鋏一丁だけだ。ご隠居さんが縁側から降りて、松の盆栽をポチンポチンと手入れするようなアレである。徒長枝の一本づつについて枝元はどこかと探ったり、ひっつかんだりしながら、ポチンポチンを繰返すのだから、非能率だ。
ネズミモチは実を着けるので、鳥が種子を運んでくる。広くもない敷地内に、いく年もかけて五株が芽吹いた。放置したら育ち過ぎてしまって、始末に悪戦苦闘したこともある。他はどうにか始末したが、これひと株だけは着地場所が幸いした。拙宅の殺風景な玄関を見張る玄関番として、この場所に長居してもらうこととなった。
これも縁というものだろうか。

横顔である。
ここ数日、体調がよろしくなかった。躰が重く、ときに頭痛もした。すぐに眠くなった。血圧を測ってみると、つねの高血圧以上ではない。原因不明という場合のほとんどは、もっとも単純な原因とすら称べぬ原因によるものだ。との経験則にたち返ってみた。疲れているのだろうか。そういえば、先週は出かける機会も多かったし運動もしたから、歩数に換算すればかなりの運動量だったかもしれない。疲労蓄積という、しごく単純な原因によるのかもしれない。
昨日の日記をそそくさと仕上げ、夕刻七時には床に着いた。こんな時刻に就寝したことはない。眠れるだけ眠ってやれ、という気分だった。ワールドカップの対ブラジル戦はもともとダイジェストニュースで観るつもりだったから、惜しくはなかった。
午前一時まで眠った。尿意に起されずに六時間も眠れたのは久しぶりだ。まだ眠れそうだ。ふたたび床に着く。そこからはいつものように、およそ二時間おきに眠りから醒め、トイレに立った。が、まだ眠れそうだ。
結局今朝の七時まで、なんと十二時間も床に着いていた。おかげで快調である。頭のなかに充満していた霧が晴れ、躰も動く。しかし油断は禁物だ。疲労蓄積と睡眠不足とが原因のひとつと判明したからといって、他の原因が皆無というわけでもあるまい。調子に乗ってすぐさま動き出すと、症状がまたぶり返すかもしれない。
で、今日はもっとも軽い作業にしておこうと、思い立ったのが、玄関番の調髪だった。
















