2024-01-01から1年間の記事一覧
7時35分~8時50分。 朝夕ふいに吹き来る風に、たしかに秋ではあるなあと感じる昨今でございます。あなたさまのご身辺では、またお住いの地域では、いかがでございましょうか。 暑い夏でございました。めったになかったことでございますが、夏痩せをいたしま…
かすかに秋めいてきたとはいえ、肌に心地よい風が感じられるのは、夜更けてからと早朝のみだ。陽が高いうちの残暑には、あい変らず戦意を喪失する。 本日の洗濯ものの異色第一は暖簾だ。いつ頃のいかなる機会の引出物だったかさっぱり記憶にないが、十代目(…
朝、池袋方向。 わがパソコン・コーチにご指導を仰ぎ中だ。活用してこなかった機能の習得についてではない。今さら教わったところで、新たに身に着くはずもあるまい。必要に応じて教わった現在の初歩的機能が維持されれば、不満はない。 懸案は、新台購入と…
この一画だけが、春以来四回目の草むしりだ。敷地内での最高回数を誇る。 往来に面している。只今工事中を示す、オレンジ色の仮フェンスを立ててあるだけだから、金網越しに敷地内が丸見えだ。 今さら見映えを気にするにも値しないボロ家ではあるけれども、…
『FIVE 6 SEVEN』(どうかエフロクセブンと発音してください)の1965年8・9・10月号が出てきた。 VAN や JUN のカッターシャツがどうだとかカーディガンがどうだとか、『MEN`S CLUB』の今月号がどうだとかと、中高生男子の一部が話題にする時代たった。アメ…
半端な量じゃねえぜ。 一夜明ければ、わが町内「長二」の神輿安置場前は、ゴミの集積場と化す。背後は寄合い場だったから、テントの解体と椅子やテーブルの片づけが進む。野尻組の若い衆連中が総出だ。拙宅に北接する児童公園は、二日のあいだ祭礼会場だった…
葉山修平と聴いて、あァあの小説家と思い出せる人は、もはや少ないのかもしれない。噺作りに巧みな、達者な小説家だった。 私にとっては恩師のひとりだ。ただし文学の師ではない。高校時代の現代国語の安藤先生(ご本名)だった。生徒の前ではっきりとものを…
近隣一帯の氏神様の小社を束ねる総社の祭礼、第一日だ。 暦に云う二百十日だの二百二十日だのに近く、雨祭の異名もある。今年は両日とも好天に恵まれそうだ。地元が長い老人同士が擦違えば、 「どうだい、今年は晴れたじゃねえか、ええ?」 「まったくだ。妙…
開け放した窓から射しこむ光に眼醒めると、すでに気温が上っているようだ。鉄パイプが衝突したり擦れたりする音が聞える。電動工具のうなりも。工事音だ。近い。 児童公園では野尻組の若い衆が、葦簀張りの仮屋を建てている。祭礼期間中の、神輿の安置所だ。…
雨雲の脅威が去ったら、また残暑だと、ラジオが云っていた。確かに気温は上った。が、さすがに秋である。 おおよそ月に一度、理髪店に寄って頭を丸刈りにしてもらう。マスターはこの春、脳梗塞の発作に襲われたが、驚異的な気力・体力と目覚しいリハビリ効果…
今となっては懐かしき、在りし日の拙宅ブロック塀と老桜樹だ。開花が始まっている。この数日後に、塀と老樹とは突如として姿を消した。 塀の左寄りに、縦長の白い造作物が見える。日本共産党の専用掲示板である。キャンペーン中もしくは選挙期間中でなくて、…
―― あなたのコンピュータはしまいこまれました。あなたの知識のないアクセスがあり、データが失われないために、しまいこまれました。再起動しないでください。電源を切らないでください。すぐサポートセンターに電話してください。そして鍵を開けるようにし…
外タレ(死語か?)来日公演のプログラム類。とある年のとある宵に、一部のファンを熱狂させ、その一夜には宝物のように輝いたが、翌日以降は、ファン当人にとってかけがえのない想い出であり続けても、印刷物としてはたんなる記録でしかない。今となっては…
三鷹駅北口。五年ぶりくらいにはなろうか。 東西両隣の吉祥寺駅・武蔵境駅とも、駅ビル風の新駅舎となって久しい。三鷹駅も南口は近代建築の様相を呈している。わずかに北口のみが、懐かしい風格を残している。私にとっても想い出深い。 五日市街道に面した…
年寄りだったらだれもが云う。昨日のことのようだ。アッという間だった。呆気ないもんだ。 トレーニングしちゃあいけませんよ。鍛えようなんて考えるのはもってのほかです。どうやって維持するか、温存するか、減退を遅らせるか。考えかたを切替えてください…
土壌の保水限界というものが、あるという。 九州・奄美地方のかたにとっては、近年いまわしい年中行事となった感すらある台風襲来である。お気の毒で、お見舞いの言葉もない。 気象予報では、観測史上屈指の巨大台風として、今では記憶する国民もさほど多く…
「栗くず餡と芋あんころ」という二種詰合せ商品だ。 しっとりした豆餡に甘露煮した栗のかけらが混じる。砂糖の山に砕いた氷砂糖が混じっているようなものだ。それを半透明の葛で包んで、清涼感を見せている。また念入りに裏ごししたような薩摩芋ペーストで、…
技術的にも、体力的にも、私にはとうていできぬ仕事だ。 砂場を背にしたベンチの周辺を、丁寧に掃いている作業員さんがある。公衆トイレの周辺は、すでに掃き了えてある。 グラウンドキーパーが内野を整備する、通称トンボと称ばれる専用清掃具を思い出させ…
ふと思い立って、本日は豪華買い食い。天丼である。 味噌汁の実には、茹でて小分け冷凍しておいたモロヘイヤの小玉をひとつ解凍した。香の物には、浅漬け成った茄子。いずれも大北君からの頂戴物だ。 なにをふと思い立ったかと申せば、はて天丼のタレの味と…
外出時は申すに及ばす、自宅にあっても水分摂取は怠るべからず。少量づつできるだけ小まめにと、若い友人たちからもラジオからも、繰返し忠告された。すなおに心掛けた。 三種から四種の飲料を、冷蔵庫から欠かしたことがない。食糧と同様に飲料だって、一種…
いつまでも暑さ負けしてばかりいないで、秋の陣へと奮い立たねばと、昨日ようやく書いたところだったのに、学友大北君からご丹精の野菜をいただいてしまった。これぞ秋の第一陣で、すっかり先手を取られた恰好だ。 この陽気のなかを学友は、畑へ出て作物の成…
工事機材を積んだ車輛の到着を待つ、管理部門の社員さんだろうか。現場の筋向うにある信用金庫の開店時刻を待つかただろうか。それともたんに、通りかかった小公園に人影がなく静かだったので、小休止する気になられたのだろうか。身分証だか入構証だかのカ…
今はフィルムセンターとなっている、京橋の日本近代美術館で、新進気鋭の写真家たちを特集した「現代写真の10人」展があった。一九六六年の七月から八月へかけてだ。高校生にとっては、知らぬ名前ばかりが並んでいた。出展者最年少の篠山紀信という人が二十…
宵の口ころ、神社脇の道を通ると、興味深い。さっきまでは蝉が鳴いていたのに、今はコオロギが鳴き始めた、という潮目の変りがあると見える。双方混在の時間帯があるものか、一瞬途絶えるように双方鳴かぬ時間帯があるものか、確かめたことはない。ほんの数…
役目を了えて無惨に枯れさらばえた花茎を、剪定鋏で根元近くからバッサリ伐り離したのは、わずか三日前のことだった。そこへ短時間豪雨を含むこの数日間の猛残暑だ。これぞ絶好機と踏んだものか、君子蘭は信じがたい速度で、葉を伸ばしてきた。数日前までこ…
ミニチュアの置き飾りは、はや月見の宴だ。 ごく若い友人から、小説を書いてみたから一度読んでみて欲しいとの要請。時代遅れの老骨による参考意見でもお役に立つようであれば、歓んで拝見する所存だ。また久かたぶりに、買って一読してみたい書物も現れた。…
後期高齢者医療被保険者証というものを、持たされている。まだ提示してみたことはない。 つい先だってまでは国民健康保険の被保険者証だった。国民から後期高齢者へと変ったことについては、異存ない。お前なんぞもはや国民の勘定に入らんぞと念を押されてい…
『小澤征爾、兄弟と語る』(岩波書店、2022) 板垣征四郎と石原莞爾とから、一字づつ取った命名とのことだ。 小澤征爾の父開作は苦学して歯科医となったものの、五族共和の理想に燃えて満洲と北京とを往来する政治運動家だった。対立する東條英機派に敗れて…
なにかにつけて押詰ってきた。とりあえずは、という想いで、日々を過しているが。 つねならぬ進路をとった超大型台風が接近するとの予報に、なんの手立ても講じていないボロ家の住人としては不安の面持ちだったが、さいわいなことに台風は直前で急カーブして…
役目は果せたのだろうか? 大試合での見事な活躍を了えた女子卓球選手が、「今行ってみたい所は?」とのなんとも能天気な質問に対して「アンパンマンのアミューズメント施設と知覧特攻平和館」と応えたことに、賛否両論があるという。日本人として立派な若者…