一朴洞日記

多岐祐介の老残妄言

2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

正午散歩

ウバメガシ。幹線道路「要町通り」の街路樹でございます。 起床が遅れて、陽が高くなってしまいました。それでもかろうじて午前のうちと高を括って、運動靴を履いて拙宅を出ましたのが、十一時半でございました。 ところが、当然ながら陽は中天にあり、往来…

差配思案

いいえいえ、私はそんな……。 事情をご存じないお知合いが通りかかって、カッコイイじゃありませんかと冷かしてこられることがある。当方を年季の入ったシルバーライダーとでも、誤解くださったものだろうか。むろんお言葉の裏には、年寄りの冷水といった、揶…

虎の巻

教科書、できました。 さて七月だ。下旬には、将来文筆家志望の若者たちに、なにか参考になることを、よしんば参考にならぬまでも愉しんでいただけるお喋りを、しなければならない。声も滑舌も近年劣化顕著な歯抜けジジイの噺をお聴きいただくわけだ。用心し…