一朴洞日記

多岐祐介の老残妄言

おかげさまで満三年〈口上〉



 春から初夏への花ばなが、先を競って咲き匂う時節となってまいりました。あなたさまにおかれましては今年のゴールデンウィークを、いかがお過しでいらっしゃいましょうか。

 埒もなき日々の繰り言のあいだに挟まりまして、ひと言ご挨拶とお礼を申しあげます。
 当『一朴洞日記』初日投稿は、二〇二一年五月三日でございました。以来途切れることもなく、おかげさまで昨日の投稿「こうなりゃヤケで」をもちまして、満三か年の連続投稿とあいなりましてございます。この間、遠方への出張ですとか入院療養ですとか、よんどころなき事情で家を空けねばならぬ目に遭うこともなく、どうやらこうやら生き続けてこられたことの、ありがたき証左でございます。
 写真は、第一回投稿に添えました写真でございます。本日も同じパソコンにて入力いたしております。同様にしごく庶民的な文房具類がダイソーにて買い替えられ、周辺に散らかっております。

 そんなことよりも、まずもって感謝申しあげるべきは、この間お視守りくださり、お励ましをくださいました、あなたさまを始めとする読者さまがたのご厚情でございます。日ごろはお志を黙ってお受けするばかりにうち過ぎておりますが、この区切れ目の日に、改めて深くお礼申しあげる次第でございます。ありがとうございます。

 本日この投稿より、四年目に入ります。寄る辺なき、また健康に自信あるでもない独居老人ゆえ、いつ突然の中断または終焉を迎えぬものでもありません。ご挨拶も申さずに突然おいとますることにでもなりましたら、どうかご寛恕たまわりますよう、あらかじめお願い申しあげます。
 また、区切れ目の日を迎えましたからと申して、態度・書きざまを変更するつもりは毛頭ごさいません。けっして天下国家を語らず、けっして人さまのお役に立ったりしようと考えず、の方針は揺るぎません。ただひたすら、老残の身辺雑事とわずかに残る記憶断片とを、脈絡なく綴ってまいる所存にございます。
 あなたさまのお眼からは、さぞや頼りなく、掴み処なき駄文と思し召されましょうが、どうかご了承くださいますよう、伏してお願い申しあげます。

 あとさきになりましたが、あなたさまのいっそうのご健勝をお祈り申しあげまして、お礼に代えさせていただきます。
 今後とも、なにとぞよろしくお願い申しあげます。/ 一朴洞主人 敬白