一朴洞日記

多岐祐介の老残妄言

2022-10-12から1日間の記事一覧

落日の光景

外村 繁(1902 - 61) 富士と河口湖を望む天下茶屋の二階展示室で、ふいに外村繁を思い出した。当店を訪れた文士たちのスナップ写真のなかに、井伏鱒二を取囲む面々といった一枚があって、外村繁らしい姿が半身だけ写っていたからである。 現今の読書界の流…