2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧
つね日ごろからなにくれとなくお気遣いくださるご近所の奥さまから、野菜をいろいろ頂戴した。山梨のご親戚から豊富な到来ものがあって、お裾分けとのことだ。ありがたい。 川口青果店の店頭では、観て想像して愉しむに留まっている場合が多い。つい独り言を…
思いがけぬ場所に、新たな草山を築く破目となった。 昨日の続きだ。花梨の根周りと、東隣の桜切株周辺との下草をむしる。 今日はとんでもなく暑い日となるらしい。となれば、いったん眠ってしまうと、起床してからでは作業に適すまい。寝そびれついでに、就…
埒もなき老残日記のあいだに挟まりまして、少々宣伝申しあげます。 ここ何年か恒例となっておりました、文章入門講座を本年も務めさせていただきます。当日記を訪れてくださいますあなたさまにとりましては、つとにご賢察のごとく、手前昨今、耄碌甚だしき身…
今年二度めの手入れが必要だ。 往来に面した、建屋南がわである。間に合せの金網フェンス越しだから、道行く人の眼から丸見えだ。陽当り良好につき雑草の伸びはことのほか早い。視てくれがよろしくないだけではなく、物騒だ。手入れが行届いていないと、ゴミ…
水上勉の小説で、またその映画化作品で広く知られる、これが越前竹人形である。竹以外の材料は使われてない。 むろん民芸そのものではない。伝統工芸品の魅力を前面に押出す工夫がなされた、現代作家による創作作品だ。それぞれの作者名も明示されてある。い…
朝鮮小壺。小型とあなどって手に取ると、存外重い。分厚い。垢抜けない。糸底は粗削りだし、貫入には粗密が著しく、正面も裏も視定めがたい。つまり観賞を意図していない丈夫専一で、実用一点張りの品だ。土間に落したくらいでは割れそうもない。 台所の隅で…
夏は玉ねぎをシャキシャキ食う。私の拳ほどもある大型の、これが二分の一個だ。 生野菜サラダという習慣が私にはない。ビールの摘みに、人参やセロリや胡瓜の細切りスティックをかじる習慣もない。代りに生野菜に準じる食いかたとして、水に曝してから酢味噌…
真鍋和子『子どもも兵士になった』(童心社、2025) 取返しのつかぬ損耗を喫した沖縄戦の終結から、八十周年だ。慰霊祭のもようをラジオで聴いた。県知事・首相・衆議院議長、なんという空疎なお題目を並べただけのスピーチをするものだろうか。参議院議長は…
お向うの粉川さんのお婆ちゃんから、スティックタイプのインスタント珈琲ととろろ昆布とをいただいた。つね日ごろから、なにくれとなくお土産やらお裾分けやらを頂戴してきたので、節季くらいはまとめてお礼をと考え、昨日茶菓子をお届けしたのだったが、本…
自分への土産に、ブランデーケーキを三個買った。 今日こそはどうあっても、先延ばしにしてきた用足しを済ませようと、池袋まで出る。昨年ご迷惑をおかけした会社の社長さんに、お中元とすると重くなってしまうので、ご家族や社員さんへほんのひと口ていどの…
ご近所の奥さまから、サクランボを頂戴した。山形県に昵懇のかたがおいでで、生産農園から直送されたもののお裾分けだ。もう何年も口にしたことがなかった。ありがたい。 品種の異なる二種類とのこどだ。サクランボの品種については、なにも知らない。へぇ、…
隣町の千早公園は、わが町の公園よりもはるかに広い。緑も多い。自然の高低差を利用して流水があり池がある。人手による汲みあげ流水ではない。水が湧いているのだ。 せっかく区役所の分庁事務所まで期日前投票に出向くのだ。かつて馴染だった道や施設が今は…
池袋まで用足しに出たかった。ご恩を受けたかたに、百貨店の地下から、夏菓子のひと口でもお贈りしたかった。おりしもその百貨店の十二階には、都議会議員選挙の期日前投票所が設置されてあるという。レストラン街フロアで期日前投票とは、初めての経験で、…
西の空が妖しい。胸騒ぎがする。私なんぞの胸が騒いだところで、なにも始まらない。情けないもんだ。他愛ないもんだ。 テルアビブ上空の動画が飛び交っている。エルサエムの動画もある。またテヘラン郊外という動画もある。が、圧倒的にテルアビブが多い。い…
怠け者のまとめ洗濯。なにを今ごろ衣更え。 7キロ用一槽300円。シーツ代りのタオルケット1枚、バスタオル2枚、汗拭きタオル多数、台所用布巾類多数。 5キロ用二槽各200円。一槽には柄物長袖シャツ2枚、冬物パジャマ上下2組、部屋着にして時にパジャマ代用の…
この齢になるまで、これほど頻繁に冷麦を食った憶えはない。 蕎麦というものに、むやみに興味を抱いた齢ごろがあった。蕎麦粉の割合がどうの、太さ細さがどうの、歯応えや腰がどうの、産地や打ちかたがどうのと、いやはやおおいに話題を愉しんだものだった。…
つい先月まで、こういう建物があった。 ある日、大きな音が轟き始めた。巨大なコンテナが店前に横付けされていた。二階の窓から、ベランダから、あるいは屋上の手摺り越しに、家具やら家電やら雑貨やらが作業員さんの手で地上のコンテナへと投げ捨てられた。…
昨日はずいぶん歩いた。階段の昇り降りもかなりした。勧められた椅子をご遠慮して、立ちんぼの順番待ちもした。今日は屋内で過すことにする。 三日前に炊いたじゃが芋の煮っころがしが思いのほか美味くできて、わずか二日で食い了えてしまったから、また仕立…
やれやれ、どうにかこうにかまた一年、という感じ。 毎年この時期は、頭が曇る。人びとも出来事も、磨硝子の向うでうごめいているように感じる。四十二歳にして患った脳梗塞の後遺症だ。歳月をかけてほとんどの後遺症は消えたが、これだけが残った。三十年以…
東京は、昨日より梅雨入りいたしたそうでございます。 あなたさまにおかれましては、ご体調を崩されることなどもなく、お健やかにお過しでいらっしゃいましょうか。お伺い申しあげます。 さて昨日、じゃが芋の煮っころがしが存外まともな味に炊きあがったな…
基本野菜、山ほど届く。 ご丹精の菜園収穫を季節ごとにご恵贈くださる学友大北君から、今回は日ごろ在庫を切らすことのない、私にとっての常備野菜を頂戴した。 まずは玉ねぎ。大は赤ん坊の頭ほどもある。私が青果店で求めるお徳用品の倍はある。ふだんはお…
保育士さんが次つぎ飛ばしてくれるシャボン玉を、園児たちは必死で追いかけまわしては、掴もうとして割り続ける。甲高い喚声や掛声や笑いが飛び交う。拙宅の北に隣接する区立児童公園での午前中のひと幕だ。 シャボン玉と観るや追いかけ回して、迷うことなく…
周辺には砂場がありブランコがあり鉄棒がある。曲りくねった滑り台つきのマウンテンがあり、動物キャラクターが付いたジャングルジムがある。保護者さま向けのベンチまで完備されてある。よって天使たちの駐車場は大混雑、もとい大混乱だ。 陽射しに恵まれた…
備蓄米の放出とやらで、米の販売価格は本当に下るのでしょうか? 畏れながら、私は米の小売業者さんを信じてはおりません。と申しても、米穀通帳と照合しつつ町内住民に配給米を届けてくださった時代から続く、街のお米屋さんのことではありません。小売業者…
建屋東がわ通路が、これで安全貫通した。この区画での春の陣完了だ。 作業日和だ。ただし風が強い。のべつ吹き来る風ではなく、止んだかと油断していると、突如思い出したかのように、思いのほか強い突風に見舞われる。厄介だ。建屋が風よけとなってくれる東…
NHKラジオ「まんまる」を聴くともなく流していたら、いつからかアシスタントのミズノユウコさんという名が耳に届くようになった。音声媒体のこととて、同姓同名のかたかと勝手に思い込んでいた。ふと番組ホームページを覗いてみて、魂消た。水野裕子さんでは…
トーヨコ広場の中央に、男がふたり横たわっている。酔いつぶれているのか、眠っているのか。ふたりとも身長サイズのダンボールをしっかり敷いているのが、笑える。 古研の若者たちとの散策活動が無事お開きとなって、最年長OBの鎌田君と一献傾ける。吉祥寺…
意識高い系とセンサー敏感系とは、かならずしも……。 古研(古本屋研究会)の若者たちの尻尾について、吉祥寺を歩かせてもらった。有力もしくは特色鮮明な古書店がなん軒もあり、歩き甲斐のある街だ。 JR の南口を出てすぐに、高架下と称んでもいいほど駅にへ…
本場もんですぜ。 学生サークル古本屋研究会による古書店散策の催しに、若手 OG が参加してくれた。写真学科を卒業し、写真技術史研究で大学院修士課程を修了して、その方面の研究・実践機関へと進んでいる新社会人だ。かつては古研の名副会長にして有能な女…
春の花には幕を降してもらう。夏を迎える準備だ。 建屋の東通路だ。春の花ばなの掉尾を飾ってくれたユキノシタだったが、花の姿は眼に見えて張りを喪い、草姿にも勢いがなくなった。あきらかに峠を越えたのである。 最期まで観届けるのが心遣いかとも思うが…