一朴洞日記

多岐祐介の老残妄言

2023-03-10から1日間の記事一覧

正直か芸術か

谷川徹三『こころと形』(岩波書店、1975) 心が形として素直かつ正確に現れたもの、それが美であるとは、谷川徹三の揺るぎなき信念だ。もうひとつ、天地万物に神宿る汎神論的な天然自然観があって、人の心が素直に表現された美には、天然自然の形とかならず…