一朴洞日記

多岐祐介の老残妄言

2025-12-01から1ヶ月間の記事一覧

賞味期限

めっちゃエモい。けっこうヤバくね? タモリ・たけし・さんまの三人ゴルフという番組があった。私がテレビを観ていたということは、十五年以上も前のことだったか。このお三かたがゴルフコースをプレーして周る。各ホールごとに、途方もない制限や約束事が設…

終果摘せず

おそらくは本年最後の、花梨通信となる。 梢ちかくの細枝に、団子兄弟みたいな四果が密集結実したために、しなってフェンス越しに往来へと身を乗出していた枝があった。私所持の脚立と道具類とでは、とうてい手の届かぬ高さにあった。ご通行人か車輛にご迷惑…

便りのないのが

この時期の日記はさながら、いだだきもの日記と化してしまったごとくだ。 当然ながらそのつど、礼状をしたためる。ように心がけてはいる。複数件重なってしまい、ひと仕事となる場合もある。明日こそまとめて、気合を入れて書こうなんぞと、日延べしてしまう…

予備校芋

俄然闘志が湧いてきた。 いただきものを、さっそく試してみようじゃないか。なん年も前に一度試したきりで、手順など思い出せない。失敗したって、どうって問題じゃない。 よく洗ったさつま芋をひと口大にカットして、水にさらしておく。ほかの作業を進行し…

冬晴れ

西高東低の気圧配置が緩み、晴天に恵まれて風も弱まりました、とラジオではおっしゃるのですが、老人には寒くて寒くてでしてね――。 原因は私にある。せめても陽射しのよろしい午前中の数時間を、眠っている。昼さがりともなれば、太陽はお向うのマンションの…

皮から

久びさに、じつになんとも久びさに、魚大臣となった。 旧い仲間であるジャズバーのマスターからのご恵贈品だ。真空パックされた切身が、鯖三枚、鱈三枚、鰈二枚である。ひと塩されてあり、このまま焼けばいい世話なし商品らしい。 むろん魚大好き男である。…

プレゼントで遊ぶ

いただいたチョコレートは、三色の小さな巾着包装の詰合せで、それぞれに木の葉型の粒チョコが七個づつ収められてある。 スカイ袋:ミルク3,ブルーベリー2,ヨーグルト2。 クリーム袋:ミルク3,ビター2,抹茶2。 ローズ袋:ミルク3,モカ2,ホワイ…

いただくばかりで

元気を出せ、ということだな。 卒業論文に宮武外骨論を出してくる男だった。そんな評論を面白がりそうな教員は、左右を視回しても他にはなさそうだったから、私のゼミに籍を置いていてよかった。その時分のご縁を多とされて、今では引きこもり老人を元気づけ…

茄子に謝れ!

性懲りもなく、麻婆茄子だ。一種の気晴らしである。 今日も池袋へ。ぐだぐだと眼移りするばかりでは先へ進めない。決断してしまえ。ピタッと気分にはまる品物が見つからなくとも、まァこのていどであればと我慢できる品があれば、妥協してしまえ。そう自分に…

師走報告

駐輪スペースのコンクリ打ちと門扉との、角っこです。憶えてますか? 師走一日です。記録破りの暑い夏でしたが、あっという間に寒くなりました。一昨年までは、この場所には桜の落葉がマウンドを成すかのように、吹き溜ったものでした。昔からそうでしたよね…