一朴洞日記

多岐祐介の老残妄言

チョン!

――口上――

 かねてより耳にいたしてはおりました、ブログというもの、その実いかなるものやら、つぶさには承知いたしませぬままに、なにごとも経験をとおして体得してゆくに如くは無しとばかりに、エイヤッと立上げてしまいましてより、本日をもちまして三十五日目と、あいなりましてございます。
 おかげさまをもちまして、昨日、登録読者さま、なんと百名さまとあいなり、また、四日ほど前のこと、頂戴いたしましたスターマーク、じつに千個を超えました由にございます。思いもよらぬご厚情、お礼をかねまして、ひと言ご挨拶申しあげます。

 文中たびたび申しましたるごとく、アナログ時代に社会人をいたしましてより、進化を止めました、時流からはるかに遅れし独居老人にございます。当ブログも色なく香なく花もなく、殺風景このうえなき姿となっておりますことは、誰よりも本人承知のことなれば、ご寛恕のほど、お願い申しあげます。

 また当ブログに、もしコンセプトありとせば、ひと言「老残」でございます。老耄の醜態をあえて晒す、ということにございます。
 先般、最後の職を辞しましてより、この想い、ことのほか強くなりました。いきおい読者さまにはお聴き苦しき、それどころかご不快をもよおされる物言いが、口をつくことも、あるいはなくもなきかと存じおり、これもあらかじめお許しを願いあげます。

 立上げ当初、ひと月は助走、試し運転と、漠然と考えておりましたが、案に相違いたしまして今しばらくの助走が続く模様にございます。しかしながら、おいおいは新機軸も試みたき所存にございますれば、どちらもさまにおかれましては今後とも、なにとぞよろしくご厚誼のほど、願いあげたてまつります。(チョン!)